南海なんば駅から東に伸びるなんば南海通りのアーケードを進んで1分ほど左側「松屋 南海通り店」きつねうどん240円をずずずっっっ。
大阪の路麺店は東京圏に比べると数は少ないもののそれでもターミナル駅近くにはちらほらあって、しかも個人店や小規模チェーン店が多いのが特徴のように思います。言い方を替えると大阪は富士そばや小諸そば、ゆで太郎などのチェーン店の路麺店があまり多くなく、思いつくのは都そば以外は鉄道系の店舗くらい。それでもこのアーケード街にいくつも路麺店が盛業しているのを見ると、大阪っ子も立ち食いそば/うどんはキライじゃないよね、と思ってしまうのです。
この日は早朝こちらのお店へ。小雨もぱらついている日だったので、アーケード街は助かります。一番手前のなんばうどんをスルーし、こちらのお店へ。店頭に「うどん そば 170円」と堂々書いてあります。これは安い。しかも、最初書かれた数字の上に170円と貼り直されていることから、最近までもっと安かったのでしょう。東京圏で200円未満の路麺店ってあったかなぁ。しかしこの値段でも店頭に券売機がどーんと鎮座。昨晩暴飲暴食したので天ぷら系はあえて避け、かけ170円でもよかったのですが、それはそれでちょっとさびしいのできつねうどん240円をぽちっと。ちなみに、これだけ安いので天かすは10円、ねぎ追加10円など別料金ですが、いやいやこれはこれで合理的なシステムです。
店内は長細いカウンター席のみ。入口に近い席を陣取り、おばちゃんに「うどんねー」と声をかけます。するとおばちゃんはすでにうどん玉が準備されいるテボを取り、ささっと加熱して湯切り、丼にうつして出汁をはり、油揚げをトッピングした上からネギと少量のトロロ昆布をちらして完成。。ゆるゆるに見えつつ無駄のない動作、こういうの見とれちゃいますね。
ではいただきます。うん、予想してたよりはややドライな印象、というのもすぐそばの天政ではしっかり甘さを感じる汁だったので、対照的です。ドライと言っても味がしないわけではなく、出汁はききつつさらりとキレが良い印象。麺は飲み疲れた胃には優しいほにゅほにゅタイプ。どーんとジャンボなおきつねさんも味付けはそれほどしつこくなく、程よい甘さで出汁とのバランスもいいかんじ。ガツンとしたインパクトは無いけれど、いいんです路麺店のうどんなんだから。あ、でもこれ丼ものとのセットでお吸いものがわりにすするとより美味しく感じるんじゃないかしら。そうそう、暖かいお出汁は胃袋にとても優しいんですよね。うどんがするすると胃袋に落ちて行き、少々疲れているはずの胃袋が元気を取り戻します。
時折商店街を通りかかった若い(おそらく徹夜明けでテンションの高い)にーちゃんや、外人さんが興味深そうに券売機タッチを試みたり中の様子を覗いたり。お店の方も慣れたもので、気にしていない様子。さて今日もがんばりますか、というささやかな元気が出てきた気がします。ごちそうさまでした。
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