小伝馬町と新日本橋のほぼ中間「おか田」かき揚げそば420円をずずずずっっっっ。
国道(!)沿いのお店の外観は、清潔な白く短い暖簾が下がり、店内には大テーブルも見え、ぱっと見ただけでは立食い店には見えません。入口脇に料亭のような、白地に流麗な文字で「立食い蕎麦処
おか田」と書いた看板が出ていて、立食いという言葉がなければちょっと由緒あるお蕎麦屋さんに見えてしまうかも。暖簾をくぐれば左側に券売機があり、かき揚げそばをポチッと、奥の厨房に差し出します。「お席でお待ちくださーい」と声がかかり、お冷を汲んで待ちます。椅子席の他に立食席もあります。
順番に提供されているので少々待ちましたが、数分で呼ばれてトレイを取りに行きます。割り箸をぱきりと割って、いただきます。ほどよい色合いの中細の蕎麦はつるつると喉越し良く、ああ、お江戸の蕎麦はこうだよな。汁も節と昆布系できっちり出汁をとられ、(おそらく)寝かされて角のとれたかえしとあわせられ、オーソドックスだけれどスキのないかけ汁、美味しいです。
かき揚げも、油がまわりきったり、妙に立体的で中まで火が通ってなかったりなんてことは全くなく、玉ねぎとニンジンだけの具材がほどよく油を吸って加熱されて旨味が増し、ずるずるに崩れることなくただのたぬきそばとはまた違うコクが汁に溶け出しています。これ、こちらのお店の美意識でしょう。
たしかもともと春日にお店があり、再開発でこちらに2015年に移転されたと記憶しています。回りのお客さんは、カレーライスとのセットを食べられている方が多いようでした。主人と(おそらく)奥様のすがすがしい接客も印象に残りました。ごちそうさまでした。
関連ランキング:そば(蕎麦) | 小伝馬町駅、新日本橋駅、三越前駅