第二京浜から東芝小向事業場の南側の道を入り、武道館の先「大年」天ぷらそば340円をずずずっっっ。
最寄りの鹿島田駅からは徒歩15分くらいかかるし、商店街の中というわけでもなく、しいて言えば東芝小向事業場のわりと近く、という不思議な場所に暖簾を出している路麺店。ややお昼には早目の時間におじゃましましたが、それでも5、6人お客さんがいらっしゃいました。どうやらタクシー運転手さんの常連が多いようですね。なるほど、それで表にタクシーが(婉曲的表現)。ベテランのおかみさんがお一人で切り盛りされているようです。店内はモダンではないけれどきちんと手入れされていて清潔感があります。
そば・うどん250円からと、なかなかリーズナブル。そば・うどんと並んでカレーや丼も人気のようで、隣のお客さんはカレーうどんをオーダしてたし、奥のお客さんはそばにカレー丼を追加していました。常連さんがいつもお稲荷さんが待機しているバットを見て「まだある?」と尋ねると、お店の奥に直結している住居のリビングからお稲荷さんが登場しました。私はいつものようにかき揚げそばでお願いします。
ほどなく手渡されたそばを受け取り、いただきます。ほどよく色黒の蕎麦は、路麺クオリティですがダレることなくつるつると口元をとおります。汁もやや色黒ですが透明感はあり、出汁はおだやかですっきりとした味、これは麺とあわせてするりと胃袋に収まるヤツ。二日酔いのときでもきっとこれなら食べられそう。そうだね、これはそんな体調でも仕事に向かうときの一杯にちょうどよさそう。
この値段でデフォルトでワカメがのっているのはうれしい。かき揚げは揚げ置きで調理スペースからするとここで揚げているわけではないようですが、麺や汁がスッキリしている分、程よく焦げたネギと海老の香ばしさがしっかり印象に残ります。これ、いいなぁ。。
私よりご年配の男性客が多いですが、女性をはじめ初めてと思われるお客さんにはおかみさんがやさしく声をかけてくれたりと、気配りがすてき。おかみさん、髪をきちんと整えられ、襟元をピンでとめられています。ごちそうさま、と声をかけてお店を出ると、表では柴犬クンが目を細めてご主人が出てくるのをおとなしく待っていました。この居心地の良さ、これこそがこのお店のエッセンスかも。ごちそうさまでした。
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