通称丸八通り、南砂六丁目のオートバックスの向かい「遠野屋」春菊かき揚そば400円をずずずずっっっっ。
厨房の回りのL字型カウンタのみの小さな路麺店。立ち食いではなく椅子席で、カウンター内には仲良さそうなご年配のご夫婦。かけが300円から、好みの天ぷらなどをトッピングするスタイルですが、訪れたのが昼も過ぎた(路麺的には)少し遅い時間だったので、バットに残っていた天ぷら類は残り少なめ。メニューでピンときた小柱かき揚げはあいにく終わってしまっていて、それじゃと春菊かき揚をお願いします。春菊天はよくあるけれど、春菊かき揚はちょっとめずらしい。
麺は奥に宮入製麺の函、たしか区内のわりと近くだったような。麺をさっと加熱し、かけ汁をはり天ぷらを乗せてあっというまに出来上がり。ではいただきます。汁を口にして最初にカツっとくるのは醤油の風味。お、下町ぽいな、と思うものの、鰹出汁と渾然となり塩辛さはさほど強くありません。それを受けとめる麺はやや太めのむにっとした蒸し麺タイプ、コシなんてものは無縁の典型的路麺スタイル。これでいいんです、路麺は。そして天ぷらの上に散らされているネギが、みずみずしくて切り口が綺麗。私、路麺にネギは基本的に不要と思ってるんですが、こういうみずみずしいネギなら大歓迎です。
おどろくような一杯ではないけれど、いかにも路麺的で安心していただける一杯。なんとなくほのぼのとした雰囲気もすてき。9時からというえびかき揚げとミニカレー、あるいは山菜とミニ天丼のセットも気になります。またふらりと立ち寄ってずずっとすすりましょう。ごちそうさまでした。
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