日暮里舎人ライナー熊野前駅から、都電に沿って王子方面へ歩いて3分ほど左側「もも家」かき揚げそば500円をずずずずっっっっ。
都電の車窓からも「どうせ喰うなら旨いそば」という看板が見えるこちらのお店。どんな頑固親父の店なんだろうと思うかもしれないけれど、扉を開けてみればご夫婦(かな?)がきりもりされるほのぼの系路麺店。製麺所直営店、昨年調理される方が変わった、との事前情報。長細L字型のカウンター席の手前に一つだけテーブル席があるのは、家族連れを想定しているのかな。
かけが350円、かき揚げ500円。ややお値段が高そうだけれど、大盛りと天かすは無料。朝そばや晩酌セットなんてお手軽なメニューもあります。箸休めとしておひたしや酢の物なんてあるのもいい。時間帯にもよるのかもしれませんが、そばは注文が入ってから茹で、かき揚げも都度揚げてくれるようです。セルフサービスの冷茶を飲みながら待ちますが、これなんだろう、麦茶じゃなくて、なんだか香ばしいな。
かき揚げは小判形をさらに引き伸ばしたような、なかなかのビッグサイズ。そばは中細、癖がなくするすると入っていきます。汁は醤油辛さと甘さが少し残っていて、それを穏やかな出汁でつなぎとめているような味。上品な味ではなく、もっと下町庶民的な力強い味。かき揚げはやや黒め、油もやや重めですが、3cm長の小海老がたくさん入っていて香ばしい。これ、もう少し油を切ればビールのお供によさそうです。
店内にはラジオが流れていたりして、頑固親父のお店どころか、ほのぼの系にカテゴライズされるお店。都電が行き交うガタゴトという音の間に、ご主人が「今日は夕日が綺麗だねぇ」なんて話をしてたりして、三丁目の夕日的な空気が都電沿いのお店に流れています。ごちそうさまでした。
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