新装なった歌舞伎座裏手「歌舞伎そば」もりかき揚げそば470円をずずずずっっっっ。
こちらのお店が路麺という定義に入るのかはよくわかりません。もともとは歌舞伎座内で路麺的な営業をしていたはずですが、今は裏路地で券売機制オール着席式の蕎麦店になっています。とはいえ、こちらのお店の名物は、あいかわらず「もりかき揚げそば」。路麺店ではかき揚げそばをいただく機会がおおいのですが、やはりこちらのお店では敬意を表してもりかき揚げそばをいただこうじゃありませんか。
お昼も遅めの時間に行ったのに、まさかの満席。女性客もちらほらいますね。とはいえ、こういうお店ですから回転は早く、冷水器から水を汲んでるうちに「奥の席へどうぞー」と声がかかります。厨房内の2人のオジサマ、多分以前から働いてた方だな。席の後ろにはコートをかけることもできたりするあたりが、このエリアらしい。麺は生麺の茹で上げを繰り返していて、少なくともこれだけお客さんが入っている時間帯ならば茹で置き時間はかなり短いと思われます。かき揚げも同様。
「お待ちどおさまー」ともりかき揚げそば到着。麺は予想どおり(この手のお店としては)なかなかの出来、むにゅっとした食感に加えてわずかにそばの香りも感じます。で、このそばのボリュームが結構あります。実際、先客の女性は食べきれなかったようです。汁はかえし由来でかなり甘め、これはちょっと好みではないですが、出汁はしっかり効かせています。かき揚げは大きく揚げられたものをなぜか割ってざるに散らすように置かれています。ちょっともっさりしていますが、まだ温かいからか玉ねぎと人参の甘さがしっかり感じられます。
ちゃんと蕎麦湯も提供されます。生麺茹でなので、茹で湯もけっこうトロリとしています。歌舞伎もそばも、粋が大事。お蕎麦は美味しいかどうかもあるけれど、粋に食べてくれよ、ということなのかもしれません。ごちそうさまでした。